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引越し後仕事始まる

約1ヶ月もの休みの後の復帰で、どーなってるかっていうと、7月の最後の週が思いっきり晴れて暑かったので、かなり海に泳ぎに行った。

いや、海で焼けたのって何年ぶりだ?引越し先は、入り組んだ半島状になっており、歩いて15分くらいのところに人工の砂浜ビーチがある。そのほかにも30分も歩けば棒に当たるってな感じで、とにかくビーチは多い。問題といえば、フィンランド的にすっごく暑い日じゃないと、とてもじゃないけど海で泳ぐこと、いや日焼けすらしたくないという事実。家にひっかけてある温度計が30度くらいは最低ないと、水からあがったらぶるぶる震えるはめに。んで、8月に入るとだいぶ涼しくなってしまうので、雨が降った日など、速攻で最高気温が15度以下に下がってしまうという事実。そんでも体に水着の線がつくくらいまでは焼けたよ。

ほいで、仕事が今週から始まったんだけど、初めてフィンランドに来たときとは違って、知っている人たちのいる職場なので、あんまり緊張はしない。それにチームはマネージャを除いてフィンランド人がおらず、ベトナム、インド、イラン、日本人(私)という超外人部隊。職場も首都ってだけあって、かなり外国人比率が高く、別にじろじろ見られたりしない。何となく気が楽なんである。それに仕事で飛び交うのは大概英語、質問したらいきなり周りの人間がヒンズーとかフィンランド語で話し出したりってことがないので多少孤独感がマシなんであるのよ。

いつから「みんなが英語で話してくれるからすっごーく安心♪」なんていう非国民になってしまったのでしょう、私は。ちなみに相変わらず下手糞です。ケーブルテレビ会社を変更したときに、なぜかCNNが入る契約になってしまってて、アメリカ英語に慣れているダンナがしょっちゅう見てるんだけど、なぜかぜんぜん何言ってるか分かんないの。ためしにダンナに、「ねぇ、CNNってBBCより難しい英語使って話してるよね?」と希望的観測を述べて見るも「いや、同じだ」との無碍な回答。ああ、わかんねぇよ、アメリカの英語。だけど、CNNの方がキャスターがおしゃれで明るくて垢抜けている気がするのだ。というわけで、見るならCNNなのか?とか考えてみる。

後、隣の住人のお父さんが、15歳くらいのとき日本で暮らしていたらしく、なんでも、彼のお父さんが柔道の有段者だったらしくて、その関係で東京やら大阪にいたんだって。山手線や中央線の駅のことを良く知ってて、どこそこで乗り換えてなんて話してる。話し好きのお父さんで、フィンランド人にしては珍しく、こっちが警戒してしまうんだけど、数人いる子供たちは、普通の思春期のはにかみやさんたちだ。

しばらくは何とか生活に慣れるために必死だと思うけど、前回よりは早くできそうな予感。
# by yahji_sali83 | 2008-08-06 15:00 | 過去(北欧時代)

ラストライディング

ヘルシンキエリアに引っ越す前の最後のライディング。エンデューロコースのうちのひとつにて。
多くは語らん、見てください。

右脇の道路をダマテンでぶーっと走ってこのコースに入る。これから森の中に貧乳じゃなくて進入するのだ。
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森だぞ。木の根っことごろごろした岩と戯れるのだ。写真じゃあんまり岩はわからないかなぁ。木の間も普通の道も、ごろんごろん岩があって、常に格闘しなきゃいけない。さあて登るにょ。
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今日はちゅるちゅるどろどろマディでっす、ここも登り。
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森の中です、もりもりしてますワダチが。
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こういうのんきなところは数百メートルで終わり。
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おわったよーん、フカ砂利をのぼって道路にでるのだ。
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なんと、ガソリンスタンドの敷地内に止めてバイク乗りに行ってマース。っていうか、なんか知らないけど、このガススタを通らないと別の道路にいけないっつーすごい立地条件なんで、結構適当に駐車してる人たちがいるのです。のんきねぇ。
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# by yahji_sali83 | 2008-07-20 02:02 | 過去(北欧時代)

なにいろのラベル

夏になるとバイクに乗る時間が増えるので、ピアノの練習が減ってくる。そんななかでも2年間も住んでいると、自分の生活リズムが出来てくるので、1時間だけバッハを弾きまくるとか今日はショパンばっかりとかそういうことをするようになってきた。ちょっと前までの私は、何が何でもこれはやっとかなきゃといった強迫観念がいっぱいだったけど、別にどんな曲でも練習してれば、指使いなんかは他の曲に応用が利くし、これ以上下手糞になるっつーこともないわけだ。

最近はラヴェルがお気に入り。こういった近代ものの楽曲は、ほとんど経験がなく、先生に教わったこともあまりないもんだから、和声がかなりなじみがない。とはいえ、最近のジャズやゲームミュージックでおなじみの不協和音ぎりぎりのコード進行が多いので、じつは聞き覚えはかなりあるのだけれど。

ラヴェルといえば、フランソワのピアノが一番好きだ(連弾はもちろんバルビゼと)。彼のもつ自由な雰囲気が、古い楽曲を現代風にアレンジしたようなラヴェルにぴったりだ。近代フランスものは、なんだかとっつきにくく、はっきりいってこういう音楽になじみのない人にはただただ不快で、比較的聞きなれている私のような素人にも、夜のガスパールとかはカンベンしてくれーと言いたくなる。だけどフランソワにかかると、音色がさまざまに変化して、ぐーっと引き込まれてしまうんだなぁ。彼の弾くショパンはちょっとやりすぎって感じがして、多分コンサート栄えするんだろうけど、CDで聞くと、もうちょっと楽譜どおりに弾いたほうが聞いてるほうは気持ちがいいかなと思う。やりすぎっていうのは、決しておおげさに弾きすぎとかっていうんじゃなくて、彼の思ったとおりにアレンジしすぎじゃーというだけ。えーっと本当は小さな音で弾けって楽譜に書いてあるのに、大きな音で弾いているとか、そういうの普通なのね。ラヴェルでやられても違和感がないんだけれど。

このラヴェル、かなり小うるさく指示が書いてあって、実はこれを守っていれば、割とまともに演奏しやすいんじゃないかという印象を受ける。実際、ラヴェルってものすごくカチカチに曲の構成が型にはめられていて、曲名から想像できるように、メヌエットだのソナチネだの古風な形式をとりいれたピアノ曲が沢山ある。最初、練習したいなぁと思ったのは、「鏡」の中の「蛾」って曲で、なんで蝶じゃなくて蛾なのって感じなんだけど、ポップに毒々しい色の蛾が飛び回るようなこの曲は単純に面白いなぁと思った。けど、和声が追えないし、テンポや拍子がよくわからん。というわけで、あっさりと諦めて、ラヴェル慣れするために、泣き王女のためのパヴァーヌをとりあえず練習してみた。これは後に編曲されたオーケストラバージョンの方が好きなんだけど、シンプルな彼の初期の作品として、最初に練習するにはとっても良い曲だった。

練習の仕方なんだけど、古典系のモーツァルトやベートーベンなんかだと、片手ずつ指が回るまでとにかく練習するんだけど、近代ものになってしまうと、片手ずつ練習してると、曲がどんなんだかわかんなくなっちゃう。だから、出来る限りゆっくりでもいいから最初から両手であわせることが多いかな。どうしても弾けないところは片手で練習するけど。というわけで、だんだん慣れてきたので、次はソナチネを練習しているところだ。このせまい音域を使い、右手と左手が邪魔をしあって演奏を困難にしている危なさのナゾを紐解いていくような感覚が面白い。

でも、なにゆえラヴェルってどの曲もなんとなく黒魔術っぽいんすかね。本人もオカルト信仰があったらしく、今日は何とかが降臨してるから曲が良く書けるとか言っていたらしいんだけど。

こうして新しい曲をぽんぽん練習してしまうので、暗譜が出来ず、いつまでも同じところでつっかえてる私がいる。どっちかっつーと初見が得意で、指先を見ないで演奏する人間が陥るワナっすね。さて、バッハでも練習するかぁ。
# by yahji_sali83 | 2008-06-30 15:38 | 過去(北欧時代)

寝苦ぐるぐるぐるしい夜共

フィンランドー、白夜ー、ファンタスティコォオオ!!
なんて騒いでるマスコミあおられにわか北欧ファンは誰ですか?

フィンランドの南部は、正直白夜ってほどファンタスティコな夜ではないんだが、ブラーヴァに薄ら明るくて、眠れない、次の朝頭がトレグラーヴェ。アンプー勘弁してほしいね。

真っ暗にならんのよ。で、体がいつまでも起きてるんだよね。この国で2年仕事していて思ったんだけど、ここの国の人たち冬のいつまでも暗いほうが、朝早く来て仕事するよ。今の季節、ミッドサマーっつー夏至祭が近いせいもあってか、朝8時半くらいでもすっからかんよ。夕方4時過ぎるとがらんどうよ。なんてこったアミーゴ。

最近ずーっとからからの天気が続いていて、すっごく暑かったんだけど、ここ数日曇って雨が降ってまた寒くなった。お天気が続いていると、ああ北欧って日差しが強いんだなぁって思っちゃうんだけど、実は弱いんだって改めて気づかされる次第で。最高気温が15度くらいは平気で変化するので、体はきついぜ。

んで、どして晴れていると、夏の北欧は日差しを強く感じちゃうのかっていうと、それはひとえに乾燥している気候にあるのだね。20度超えると、結構寒がりの人でも半そでで暮らせる。最初にここに来たときは、日陰に入ると寒いし、どういう格好をして歩けばいいのかさっぱりで、袖なしの人を見るとキチガイかって思ってたんだけど、慣れっつーのは怖いもので、私もそんな格好で平気になりやんしたとさ。

この夏の気候にすっかりだまされて、夏物の服を買いたくなっちゃったりするんだけど、どーせ所詮フィンランドなんで、ろくな服がないわけ。そんでも調子に乗ってワンピースとか買っちゃったりすると、速攻でかなり後悔するのよね。だって曇ったとたん寒くなるんだもん。さすがにTシャツは買いました。高けぇ。

高いといえば、ガソリン、すでにレギュラーが1.5ユーロ超えましたよ。おいおい、車社会でこれはないだろうよ。だけどこの間ヘルシンキに行って思ったんだけど、

フィンランドってプチバブル??

2年前より確実に物が増えてるんだよね。それも高級な食材なんかがさ。服屋のブランド数も増えてる。下着コーナーもだいぶ充実していて、定番の共産国家的デザインがほんのちょっと減ってるんだよなぁ。てかどこのどいつがたんまり儲けているのか私はそこが知りたい。

・・・とか言ってただ単に私が田舎でものがないのに慣れてしまってヘルシンキが大都会に見えてしまった??

死に到る病・・・それは貧乏・・・セーレーンキェルケゴール!
# by yahji_sali83 | 2008-06-10 14:43 | 過去(北欧時代)

隠すとつまらないもの

この2年間というもの、心がけてきたことは、絶対に心を許さない、仕事の話以外は極力しないということなんだけど、それって

正直言ってツマラナイ。

性格ってものは、隠しているつもりでも、大概はバレバレで、こっちから見えないんだからケツがはみ出てても気にしねーぜなんていう、猫的頭脳ははっきり言ってカコワルイ。ということが最近分かってきたんだよね。お前年幾つだよって聞かれるかもしんないけど、頑張って突っ張ってるとね、リーゼントも1メートルに達するてぇもんよ、押忍!
やっぱね、最初は英語で話すのが怖いっていうのが大きかったんだけど、それ以上にバカにされないようにとか、変な風に思われたくないとかいう気持ちが強かったんだろうと思う。確かに、めずらしがられて、最初は逐一観察されてたのは分かるんだけど、だからってせっかく新しいところにいるのに、沢山の人と触れないでいるってのは自分が一番退屈なのよね。

今日は久しぶりに喫煙所に現れたハンサム君(今んとこ私が職場で認めるただ一人)とお話したんだけど、いろいろ話を聞いてみると結構面白いんだよね。

「タバコ完全にやめたの?」
「たまに吸う。」
「うちのダンナと一緒だ。基本的にやめてるけど、半年に一回くらい吸うかな。」
「飲んでいるときは吸いたくなるね。一本くれない?」
「いいよー、日本のガーリッシュタバコだけど。」
そっからウェイトトレーニングとかジョギングの話になって、彼いわく、炭水化物を減らすのは楽なんだけど、酒がやめられなかったらしい。
「え、でもその身長で体重90キロだったらそんなにデブじゃないよね。」
「腹回りがやばかった。10キロ以上落としたよ。」
「分かるよー、私もひどいの。どのくらいで落とした?」
「最初の2ヶ月は変化なし、その後は一月500グラムぐらい。」
「えー、500gも?コンスタントに?私、3ヶ月でやっと1.5キロくらいだよ、後は2ヶ月くらい止まってる。すごいね。」
「でもなんで体重落としたいの?」
「腹回りが気に入らない、太ももも。でも、腕は普通の女の人より筋肉あるから気に入ってるんだー。(ほれほれ、と腕をまくってみせる)」
「・・・・」
「そいえば、結婚したの?」
「まだだよ。2年一緒に住んで去年婚約してこの7月に結婚。」
「長いねぇ。ま、一緒に住んでから結婚した方がいいと思うけどね。うちは両親が許さなかった。」
「ふーん、お互いが良く見えていいと思うんだけどな。」
「そなんだけどね、親、見合い結婚だし。でもー私に限って言えば、フィンランドに来るまで本当の自分がでてなかったような気がする。初めての外国で、理由は分からないんだけど、いつもいらいらして怒ってた。よく離婚されなかったなぁと。」
「そんなに簡単には別れないだろ。」
「どうかな、昔につきあったことある人たちは、みんな最初は優しいんだけど、だんだん殴ったりするようになったんだよね、だから殴られるかなとか思った。」
「そんなことする奴は理解できないけどな。男は男、女は女で違う生き物だって理解すべきだろ。」
「まーね、なんか知らないけど、私 "ビーフイーター"っぽいのに好かれることが多くってさ。」
「"ワイフビーター"ね。」
「げ、はははは、ビーフイーターだって、わはは。」

こんな日常会話もするようになりました。ネタじゃなくて、マジです。海外生活が長くなると、こういうこともアリマス。
# by yahji_sali83 | 2008-06-07 00:08 | 過去(北欧時代)