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収集癖収拾つかず、スパイスの話

あいやー、そろそろサーバーに仕掛けてきたビルドがはじまるぞ。
「あたし、夜会社にアクセスしてやるから。」
とかいいつつタスクを放り込んでスクリプト走らせるだけ。元くされITエンジニアの考えることなんてそんなもんだよ~ん。

でで、昨日アマゾンで頼んでいた本の中に、アジア系の料理の本があって、そういえば英語の本では「レンカシ」とか「テラシ」とか書いてあるけど、なんだろなー、何を指しているのか分かるけど、もはや英語とフィンランド語でしか分からんのよ。素材についても詳しく説明してあるって書いてあったのに、のに、のにー。

あまりの内容のプアーさにサンデーブラディサンデー。既製品のスパイス使いすぎじゃっつーの。オシャレスーパーとかデパ地下に行ったらあんなにたくさん法外な値段でスパイス売ってるのにね。

そんなわけで、おめー本当に使ってるのかという突っ込みはおいといて、私が持っているスパイスの8割がたを写真に収めてみた。

収集癖収拾つかず、スパイスの話_a0015568_2403390.jpg


にゃひーん、日本から持ってきたものも少し混じってるよ。塩、こしょう、ココナッツシュガー、オールスパイス、ナツメグ、ターメリック、レモングラス、コリアンダー、ディル、フェンネル、アニス、キャラウェイ、タイム、ポピーシード、ブルーポピーシード、マスタードシード、カルダモン、ガラムマサラ、タンドリー、レモンペッパー・・・以下略。
その他もちろん中華、タイのソースやなどもあるけど、とりあえず乾いているのだけとってみたよん。
で、驚いたことに、お気に入りのスパイスは決まってるんだけど、全部それなりに使っちゃうの。ペパーミントやローズマリーなんかはオレンジピールと一緒にハーブティにして飲んじゃったりもするんだよん。なぜかセントジョーンズワートもあるぞ。

驚きなのは、こんなにすばらしいスパイスがそれなりの値段で手に入れて、ものすごいまずい飯を作る天才がフィンランド人なのだ。どうしたらああいう風にただすっぱいとかただ甘いとかそういうふうなものが作れるのだろう??

んで、話は日本のレシピ本にもどるんだけど、例えばタイ風のやきそばなんか、
「干しえび、サラダ油、ピーナッツ、鶏がらスープ、す、ナムプラー、タイ製オイスターソース、三温糖、レモン、プリックポン」
なんて書いてある。プリックポンってのは粗引きチリペッパーのことね。
だけど、英語の本だとこうだ。
「マーガリン、ガーリック、チキンスープ、ダークソイソース、ライトソイソース、ブラックペッパー」
こちらでは、焼きそばのソフト麺が中々手に入らないので、卵麺をお湯で3分煮たものを焼きそばにするんだけど、当然日本のソースだって手に入らないわけ。

そこで、タマリンドとシュガーとガラムマサラをちょっくら加えるのね。
ふっふっふ、ここで、タイはとかインドネシアではタマリンドをたくさん使うんだよ。酢の代わりにね。その不気味な外見とはうらはらに、入れてみて使ってみると、日本のソース焼きそばの味がする。日本のソースには意外にタマリンドが含まれていて、みんなめったに見ないのに、味にはなじみがあるんだよね。こっちにきて初めてタマリンドを使ってみて分かったんだ。これはそのままなめると、梅肉エキスみたいな味がするんだけど、ほかのスパイスと一緒に火にかけるとまろやかな味になるよ。油には、えびの油漬けにしてあるスープストックを加えると、コクがでるんだよん。ナムプラーも、火を通すことによって日本で使っている普通のしょうゆよりやわらかい味に変身して、臭みも消えちゃう。ま、これは油の効能もあるんだと思うんだけど。

もうマイナス25度以下になると、さすがに外にうかつに出るのは命の危険まで感じちゃうので、ダンナが私のラボと呼んでいるキッチンにこもってひたすらなんかやってるのねー。

今日は(今日も)、一人だったので、マグロのステーキを作ったの。冷凍マグロは普通にスーパーに売っているので、これにレモンとしょうゆをかけて、ガーリックと生姜を油で炒めてそのなかにマグロをいれるだけ。そえものの野菜は、バターできのことかその他の野菜を炒め煮するだけ。

ちなみに、フィンランドは世界でも有数のしいたけ消費国で、その割には高くて小さくて香りが少ないものしか売ってないんだけど、それでもしいたけの雰囲気は味わえるので、ばんばんいれて使っちゃう。名前もシイタケシエニって書いてあるからローマ字が読める人は普通に買えるよん。

最近ブログの内容が魂の叫びになってきたせいか、読者の方がすこしずつ増えてきて、とてもうれしいです。なんだか飯の話ばっかりなんですけど、これは会社から帰ってきたらすぐに仕事から頭を切り替えたいって気持ちが大きいからだと思います。

で、お前本当に仕事してんのかよって突っ込まれそうなんだけど、朝7時過ぎから遅くは6時半くらいまで仕事してます。早いと4時くらいにあがれるかな。そんなに早く家に帰ってやることあんのってアジア系の人に良くきかれるんですけど、それは大概は家に専業主婦を持つ男性で、回答としては、散歩したりしてるといってごまかすんだけど。こっちは日本みたいにおそうざいが24時間買える環境じゃないし、ジャンクのハンバーガーなんて見たくもないし、外食は一食食べたら30ユーロは超えるし、まずいし、上にも書いたとおり、きちんとスパイスも自分で調合しないと東アジア人好みの味は出せないのよ。会社の飯も、信じられないような質で5ユーロ以上するし、サンドイッチは油の塊って感じで食えたもんじゃないし。だから弁当も前の日に簡単に作っておいたりして・・・それでヨガやったりケーキのひとつも作ったり、ちょっと本を読んだりしたらもう一日が終わっちゃうのよ。時間は日本にいるときよりも死ぬほどあるはずなのに、なのに何にもしないで終わっちゃうの。

会社では、ログ眺めてとデータベースとデバッグと戦い、客先にはまだかまだかって社内も社外も含めて文句ばっかり言われる。ひとつファイル入力ミスがあると、データベースに修正を出し、自分でどこが間違っているのか分かるのに、それをハンドルしてるチームにわざわざ修正をたのんで、データベースに入れて、そのデータベースを自分のワークエリアに引き込んでみたいなことえんえんえんえんえんえんいやいやえんやるの。フルタイムで働いてるけど、そのぶん他になにか気持ちの切り替えになることがすごくやりたくて、気がついてみたらそのへんの専業主婦よりも料理に詳しくなっっちゃった。時間がないと思っているほどに、ものすごくたくさんのことがこなせるんだなって思った。そうそう、専業主婦の人と話すとき、すっごく気を使うのが、料理に関する話で、うっかりこっちが知識を見せようもんなら、すっごくいやな顔をされる。日本人にありがちで、そうじゃない国の人は、わたしはわたしって感じで、やっぱしそうやって働いている人は、絵とか音楽とかなんらかの趣味があるんだなー。つまり、自分に自信をもって暮らしている人は、専業主婦であろうとなかろうと、つまらないことに劣等感を抱いたりはしないもんなんだ。日本をでて、こっちの暮らしが好きだからまた来た、なんていっているけど、うちらみたいに一方通行じゃなく、2年間の契約とかで、日本に帰ると、とりあえずダンナの席は会社に残ってる・・・ということになってたりする。ま、そういう人とは心構えが違うわけで、こっちが好きだとかいいつつ、暇をもてあまして寝てばっかり、嘆いてばっかりのおばはんにはなりたくないのだ。ことわっておくけど、そういうひとたちはごく一部で、特にここで半永久的に暮らしていくって覚悟しているような人たちは、やっぱこっちでお友達を作ったり趣味をやったりして充実した日を送っているはず。

だけども、私はバリバリのキャリア気取りじゃないですよー、隙だらけですよー、ばかですよーみたいな姿をのぞかせつつ、とりあえず仕事してるから家事はあんまり得意じゃないんだけどー、家がファンシーじゃないんだけどーみたいな言い訳をしなきゃいけないのはすっげーーーーーぇ疲れる。ま、それは私の傲慢さからくるもっともいやらしい気の使い方なんだろうがな。
by yahji_sali83 | 2007-02-07 03:23 | 過去(北欧時代)
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