先日キャラウェイが見つからないって書いたけど、調べていくうちにそのナゾが解けてきた。
先ず、フェンネルってのは日本名ウイキョウ、キャラウェイはヒメウィキョウっていう立派な名前がついていて、古くから日本にある作物っていうことが分かる。ウィキペディアによると平安時代に入ってきたとか。 キャラウェイもフェンネルも、西のアジアやアフリカなど様々な地域に自生していたらしいけど、アニスは地中海沿岸でとれていたらしい。といってもどれもカローラ、いやセリ科の植物で、種はにたりよったりの形をしてるし、匂いも同じような独特のくささだ。 分からない人のために、ジェリービーンズの黒い奴の味っていったら想像つくかな。ちなみに八角はスターアニスって呼ばれていてこいつらと似たような香りと味だけれども、全然違う種類の植物だ。 で、キャラウェイについてなんだけど、結論から言うとこの国ではクミナ=クミンとして売られている奴がそうらしいって分かってきた。ちなみにフェンネルやキャラウェイってのは北ヨーロッパ地域や、バルト海沿岸地域ってもろフィンランドが含まれるんだけど、で昔からスパイスとして広く使用されてきたとのこと。 この国にないわけがないのだけど、実はキャラウェイとクミンっていうのは語源が一緒で、特にアジア地域においては、しょっちゅう誤訳されているらしいのだ。特に、意外なことに、スパイス王国インドなどサンスクリット語では 「Carvi」 などと記述されているけど、これってディル、クミン、キャラウェイ、フェンネルと混同されて用いられているんだって。だから、キャラウェイとクミンは違うものです、なんて本にかかれていたりするんだけれども、本当のところはキャラウェイとフェンネルは違うものだけど、クミンってのは一体どれのことを指すのか分からないというのが正解のように見える。アニスはどこにいってもアニスなのに、自生していた地域が広かったがために、先の2つは地域によって認識の違いが大きいみたい。最も信用できるソースは、ドイツ語圏で売られているキャラウェイで、。ハーブとしての効能も、含まれる成分も素人からみたら殆ど変わらなくて、整腸作用、解毒作用、怪しいけどダイエット効果などがあるとのことで、ハーブティとして飲んでもいいんだよ。においがダメな人はとことんだめでしょう。 おっと、フィンランド語のウィキペディアでキャラウェイを見つけた。やっぱり私の推測どおりで、スカンジナビアン半島ではキャラウェイは 「akvarit」、こいつをウィキで引くと「kumina」ってでてくる。そういうわけで、この国ではキャラウェイのことをクミナって呼んでいるということが分かったさ。 フィンランドでセリ科の植物の種子を買う場合、 フェンネル(fennel)=ウイキョウ キャラウェイ=クミナ(kumina)=ヒメウイキョウ 日本語の「クミン」は信用するなってことで。
by yahji_sali83
| 2006-12-29 19:35
| 過去(北欧時代)
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