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バイク通関痛感

通関はこっちに来てから今までで一番のクワイトアンノイイングアンドデプレッシブな作業だ。だっていう現在完了つうか現在形でもあるところの語句で締め切ったのは、まだまだトゥービーコンティニュードな状態だからだ。荷物が来て一番最初にやらにゃぁいけないことはバイクの通関で、もちろんブツは船に乗って日本を南下し、東南アジアや喜望峰を通って南回りでやって来て、ドイツによってから北欧まで届くんだけれども、大体5,6週間かかるんだ。ここはヘルシンキから熊本大分離れたところなのでわざわざ電車に乗ってヘルシンキまで行く・・・必要は当然ないわけで、税関Tulliまでバスやタクシーに乗って行くわけさ。これが月曜日の最初の仕事で、朝8時税関が開くのと同時にバイクの通関をするわけだ。必要なフォームはありったけの身分証明が出来るもの、日本に住んでいたそして日本で働いていた証拠、こっちに住んでいる証拠、パスポート、税関にて用意されているWebからダウンロードも出来る書類だ。ナンカノ間違いでフィンランドにバイクを持ってこなきゃいけない不幸な人たちのためにずらっと適当に書いておくぞ。

まず税関のページ、英語のページはあれどもフォームが足りない。車用のフォームはそろっているみたいだけど。日本にいるフィンランド人の友人に手伝ってもらわなきゃ何も出来なかった、ただし税関に行って紙をもらってその場で書けるのでその方が賢いかもしれない。だって間違いだらけでいっぱい訂正されたもんね。

Tulli Custom

このトップページの右上の横にHaeって書いてあるボックスがサーチエンジンで、必要な書類の番号27bs, 53s, 72sっつーのを探してほしい。各欄についての説明は私も間違いだらけだったので、こういうのが必要ってのを覚えてればOKだろう。他に必要なのは、

パスポート

日本で生活していた時の電気料金の支払いなど日本で生活していたという保障のあるもの

就労ビザでなく、レジデンスパーミッションでこちらにいる場合(つまり会社に雇われている身)日本の会社で働いていたという在籍証明書、英語でサインやハンコがないとまずいぞ。

バイクの譲渡証明もしくは販売証明書

過去6ヶ月以内に該当バイクが保険に入っていたと証明するもの

登録証、車検証

以上の英語訳、自分で作成してもいいものは基本的に無くて、ハンコや会社のサインなどがあるとかなり説得力が増す。できるだけ英語の文章を作成してもらうことをお勧めする。

夫婦で一台ずつ、若しくは子供などもバイクを持っている場合、しつこく上に6ヶ月と上に書いてあるのは、6ヶ月以上所有していると一人一台のみ税金が免除になるんだ。こっちの関税は馬鹿高くて、例えば新車のカローラが250万円くらいするって言ったら関税率の高さが想像つくし、払いたくなくなるでしょ、ってな具合に家族一台一台に振り分ければ免除される額も増えるでしょ、勿論保険や所有者は6ヶ月以上本人の名前になっていないと証明にならない。なんだけど、不正に輸出して訳の分からんビジネスをしようとする奴が絶えないらしく、先ず女がバイクに乗っているっていうと目茶目茶疑われて集中砲火を浴びることになる。日本どころじゃなく女バイク乗りの人口は少ないようだ。というわけで、車一台だけ持ってきた知人は1時間くらいでクリアーしたけどうちらは2時間もかかった。

最初に、必要な資料がそろっているかどうか窓口で聞かれる。これには1時間くらいかかった。しつこくどこそこにハンコがないとか、日本語だからよく分からないと言われる、日本の悪しき習慣(海外にでるひとにとってはね)元号表示のせいで説明するのがとても面倒くさい。この窓口ではこちらでバイクのナンバーをとったり保険をかけたりするときに必要な資料を作ってもらわなくちゃいけない。まぁ必要最低限の資料さえあれば、他の国を旅した人たちの手記を読むにそれほど厳しくはないと思う。しかし、私はものすごく沢山質問攻めにあい、ダンナはバイクをレーサーとしてのみ持っていたので、引越しも決まっていたこともあってこっちに来る前の3ヶ月ほど自賠責が切れた状態だったんだけど、ダンナはあまり攻められなかったけど、しきりに私に向かっては、保険と自賠責の証明を出させて説明を求めてきた。ここでくじけるようなら夫婦でバイク一人ずつ持ってくるという行為は慎んだ方がいい。大事なのは英語力じゃなくて、疑いを晴らそうとする熱意と絶対に負けないぞという気持ちだけだ、というのは大げさだけど、向こうもなるべく早く終わらせたいと思っているので余計な事は言い過ぎず、言われたことを説明すれば怪しくないと思う。こういうとき、私は必殺エイゴヨクワカラナイけどガンバッテセツメイスルアルモードになるんだけど、連れのどっちかが流暢だとこういう感じでいいのかな~~。

その後やっと開放されたと思ったら、小部屋に呼び出しをくらってえんえん1時間。ここでも同じ資料の提出を求められて、同じ質問をされる。まあ二重にチェックをいれるのだろう、ここで最初のほうに書いた3枚の紙の記入とチェックをされる。ここで車や人気のバイクだと、新車でいくらするとか関税の計算とかすぐに出来るらしいんだけど、オフ車は登録されているはずもなく、いやダンナのは少なくとも町で最も見かけるオフ車KTMで、私のだってヤマハフィンランドでちゃんと売っているのを確認したんだから分かって当然なんだけどこういうこともあるらしい。友人の談だと、もしフィンランドでそのバイクのそのモデルが、名前が変わっているのはいいとして、売っていなければ輸入は難しいとのことだけれども。んで税金がどうかかるかこの場では分からないから一週間後くらいに連絡が行くとか言われたけど、そもそも非課税になってしかるべきものなので、あっちの英語もあまり上手くないし色々と調べることもあるんだろうからこういうこともあるってことで納得。

さてさてやっとバイクの査定を受けるぞってところで引越しの荷物が無くなってた!えーどうしたんだろうと最初に話したおばちゃんに聞くと
「アジア人のカップルがいたからその人たちと勘違いして後ろにトラックがくっついて行ってしまった」
と言われた、あほかー。
そんなわけで引越し屋に連絡すると、もう家の前についてしまって荷物を降ろし始めてしまっているので、戻ってもいいけど荷物を出してからだと言われたんだけど、ダンナはあいにく午後から泊まりで国内出張だったので、どーしよーもなかった。ちなみに所有者が査定を自分で受けなくちゃいけないので二人ともいる必要がある。人に頼んだり業者がやる場合は色々面倒くさい書類とかまたまたそろえなくちゃいけないので、それはまた別の話だ。日本でも輸出業者がいるので、その人たちに頼むと完全に必要書類を作成してくれるので、時間や精神安定を優先するのならそちらのほうが絶対にいいぞ。ただし、ただ持ってくるだけで一台15万円ほどかかったので業者に頼んだ場合の値段は押して知るべしだ。

ごちゃごちゃあったけど、今週の金曜日にもう一回税関にバイクを持っていくことになってしまった。モトクロスをやっているダンナの同僚が親切にもバイクを運んでくれるらしいのでお願いすることにした。

つーかこれってまだ序章に過ぎないのよねーというのは荷物をアンパックして分かったことなのだ。
by yahji_sali83 | 2006-09-06 14:36 | 過去(北欧時代)
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