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白いパンってのも郷愁をそそる

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とうとうパン作りにまでてをだしてしまいました。小分けにしてバナナをつつんでみたんだけれども、パンの膨らみ方をナメくさっていて、焼いている(蒸している)間に押し合いへしあいしてサルの脳みそ上の見かけになってしまった。

どうやらこちらで市販のパンには牛乳を使っているものが少ないらしく、日本で食べるようなモチモチしたのが見つからない。やっぱり私たちはモチモチパンに慣れているので、そろそろ食べたくなってしまう時期だ。実はパンを作ったのは生まれて初めてのことで、どーしていいかわからなかったんだけど、お店で見つけたドライイーストとインターネットがあればどうにかなると思ったらどうにかなった。今回は炊飯器で作ってみたんだけれども、うちの炊飯器はとてもお釜が熱くて熱が均一に通るってことをよく知ってたから、発酵には丁度いいかなと思う。がんばって練らなくてもおいしいパンになるし、インターネットの情報万歳って感じだ。パンのカロリーはご飯よりずっと高いですなんていうけれども、パウンドケーキやシフォンケーキなど口当たりはいいがそのエネルギーたるやすさまじいものがあって、この手のケーキの中では若干スポンジケーキはバターの量が少ないので、ましかってとこなんだけれども、それでも焼け石に水っていうか五十歩百歩なことには変わりないんだ。ちなみにバターをマーガリンやショートニングに変えたところで、エネルギーに大差はないし、体内に吸収される率もさほどかわりがないということも付け加えておこう。

私は料理はだいっ嫌いで、出来ることなら一生やりたくないんだけれど、親父が化学者だったせいか、ケミカルリアクションを見るのが面白いと思うわけさ。基本の材料が同じなのに、混ぜ方や焼き方でかおりも形も全然違うものが出来てしまう。それってとても不思議じゃないか。ケーキはグルテンを形成しないようにまぜ、パンはグルテンを形成するようにいっぱいねる。ところでこちらのいわゆる小麦粉ってやつはマルチパーパスのもののようで、日本で言う薄力粉よりも若干グルテンの量が多いものの、強力粉というほどでもないといった感じ。強力粉が一般に出回っていないため、なんとなく薄力粉からグルテンを取り出して混ぜてみた。グルテンの粉ってのも近くのスーパーにはなかったので、みんな適当にパン作りをしているのだろうとふむ。

ぐるてんの抽出はいたって簡単で、ぬるま湯でよく小麦粉を練った後、これまたぬるま湯で洗うとだんだんガムみたいなねばっこいのだけが残るようになる。洗ったときにでてくる白い粉はでんぷんなので、片栗粉みたいにして使える。グルテンは小麦粉50グラムから7グラム前後取れた。次からこういう面倒くさいことはするのはやめよーっと。といっても手間はせいぜい5分なんだけどね。ちなみに薄力粉を強力粉にするには約10パーセントから9パーセントくらいのグルテンを薄力粉に混ぜればよいらしい。その逆は白いでんぷんの方を混ぜる。

で、パンとかケーキ作りなんでけれども、私は幾ら暇にまかせてこういうものを作るといっても、手間と時間の線引きは一応しているつもりで、自分がやってて一番面白いことに長い時間を費やせるようにしている。手作り酵母によるパン作りとかそれはそれでおいしいのだろうけど、酵母を取り出すのに10日くらいかかったり、途中で雑菌が入ってしまって一週間がパァみたいな作業はしたくないわけ。だから私の料理ってのは、食べたいと思い立ったときにすぐに出来るのがポイントで、手作りってことにこだわるとかそういういわゆる家庭的な考え方は一切無い。とはいうものの、自分で作ればバターとか砂糖とかの量が加減できて色々な食感が得られるのでそういうのは楽しんでいるけれども。

などといいつつ、このごろは一つの作業にかける時間がどんどん短くなっていっているため、例えばケーキを焼いている間に生クリームを泡立てちゃおうとか、キャラメルを作ってクッキーにかけて焼いてみようなんて余裕がでてくるようになってきた。こったものってのはそういった余裕の中から生まれてくるもんだなぁって実感している。それも料理教室のステップにしたがってやるのでなく、自然に出来ていくっていうのが長続きするこつなのかなぁと。

で、なんかこういうものを作っていると、知らないうちに口に放り込んでしまうので、体型が北欧体型になってきてるんじゃないかとちょっと怖いからほどほどにしておきたいんだ。ま、おやつを作るよりパンのほうが食事として食べられるので、これからはちょっとパンを作ってみようかなぁ。

詳しい報告はまた後ほど。
by yahji_sali83 | 2006-10-03 14:35 | 過去(北欧時代)
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