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高級街よ、美術館よ

久しぶりに美術館に行った。
表参道の通りの先にある。子供のころに来ているはずだが、覚えていない。

美術品は食器とか仏像(どうぞう!)とか掛け軸とかそんなの。
食器はどう見てもいくつかは100円ショップの皿とすり変わっているとしか思えない。
青銅器は、あまりにもさびついていて
「おれ、こんな食器で水飲みたくないわ。」
「いやいや、昔はさびてなかったんだよ。それにこれは祭事に使ったんじゃない?実用性ゼロだし。」
貧相な知識を露呈しただけだった。

面白いのは庭園だ。東京都心に残る、庭園は似たような作りが多い。
すり鉢状の箱庭に、アリの巣みたいな道が作られていて、ミニチュアの橋とか
小人用の茶室「○○庵」みたいなのがぽつぽつあり、埋めてしまった井戸もちらほら。
小人用っつっても、おもちゃではない。遡ること江戸時代、日本人は栄養不良のおかげで
とてもコンパクト設計。男でも平均身長が150㎝代だったという。
私でも、屋根のひさしに頭をぶつけそうで、土台は布基礎。石の上にまんま家が
ぼこーんと乗っていて、ドリフだったら「ててこてってこてて、てけてけてけてけ・・・」
の音楽とともに、入れ替わってしまいそう。
その中に、一つだけでかい茶室があって、クーラーが設置されているので、今でも
現役なんだな―って分かるわけだ。

ちなみに、1600年代は、南ヨーロッパ人も非常に小さく、男性の平均身長は
160㎝だったんだってさ。

庭はとても整備されているんだけど、一部に鎌倉時代の仏さんの石像なんかが並んでいたりして、
傷まないのかなぁ?とか思った。
場所が場所だけに、外国人の客が非常に多かった。特に白人。
あとは、美術関係の人たちと、デート中のカップルか。
熱心に漢詩を写し取ったりしてたが、私には何が書いてあるのか想像がついたものはひとつもなかった。

トイレの前の椅子で休んでいたら、はしごをもった用務員のおじさんが、
「すみませーん」
とやや大きな声を出しながら、女子トイレにおそるおそる入って行った。
しばらくしてでてくると
「あのー、ここ、電球切れてるって聞いたんですけど、どれですかね?」
・・・あの、私、一般人なんですけど。と思いつつ
「えーっと、見てみましょう!」
と、一緒に女子トイレに潜入、いや入って行った。
「んーっと、こっちの列は、全部消えてるから、元々ついていないみたいですね。
あ、この奥、電球外してあるみたいだけど、これじゃないですかね?」
何の推理だよ?
「あー、そうですかね。でも一旦確認に戻りますよ、どうもありがとう!」

私は、おじさんが女子トイレに入ることを正当化するのに、役にたった。
はしご持って作業着着てりゃ、誰も疑いはしないのだが、気まずいのだろう。
そういうときに、「点検中」という札が役にたつのだろうと思った。

帰りは、これでもかってくらいアーティスティックなブランドショップを外から眺めながら
表参道の通りを歩いた。
「川崎の駅の下とかで2000円くらいで売ってるバッグって、あれパクってるよね?」
とか言いつつ。
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by yahji_sali83 | 2011-01-30 20:20 | ひまとゆとり
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